日本一周自転車旅行記:第1次遠征1日目

2010年1月5日 by 水月

2009年8月10日月曜日、東京都調布市からスタート

約24年ぶりの自転車旅行

自転車で旅行をするなんて、小学校3年生の春休みに、父親と2人で東京から栃木の祖母の家まで2泊3日で往復して以来。
当時の荷物は着替えと飲み物程度の軽装で、朝4時くらい、日の出前に出発して、行き約147km、帰り約129kmの道のりをそれぞれ12時間くらいかけて出かけた。父親はへばって大変だったが、僕は余裕しゃくしゃくで遊びまくっていた記憶がある。

乗っていった自転車は、父親がミヤタのカリフォルニアロード、僕がブリヂストンのロードマンという、それぞれドロップハンドルで、泥よけや荷台の付いたランドナーっぽい装備の自転車だった。タイヤは27インチで現代のママチャリと似たようなもの。父親が正月あたりから突然、2台の自転車を購入して何事かと思ったが、今にして思えば、息子と旅をしてみたかったのだろう。

ちなみに当時は、ドロップハンドルの自転車に乗った同級生なんて皆無というか、近所でもほとんど見かけた記憶がない。ツインライトのサイバーな自転車が憧れだった頃で、ドロップハンドルが流行したのはそれから数年後のことだった。

知識も経験も不足した状態での見切り発車

自転車で東京近郊をちょこちょこ出かけることはあれ、本格的なツーリング装備を整えたことなどない。特にここ数年は自転車に乗ることすら減っていた。ネットショッピング等で使えそうな装備を適当に買い集めたり、ずっとほったらかしにしてへそを曲げていた自転車(街乗り向けクロスバイク)の整備をしたり、役所の事務手続きの用事等々でだいぶ出発が遅れてしまっていたが、この日、いよいよ出発することを決意した。

この日の天候は曇り。朝は雨が降っていたが、僕が出かけようと思った頃には止んでいた。台風が迫ってきているようだが、どうにか逃げ切りたいところであった。

序盤からいきなりマシントラブル

自宅を出発してすぐ自転車の重要な部品(ボトムブラケット=前のギアの軸受け部分)に問題があることに気付き、近所のサイクルショップに相談に寄った。だが、「GTの自転車は取り扱っていないので触りたくない」「何かあっても保証できない」という悲しい返答。仕方ないので、途中どこかのスポーツサイクルを扱うお店に寄ることにしつつ、不安を抱えたまま16時45分頃調布駅前を出発。

47の都道府県庁をめぐる旅

17時41分に新宿の東京都庁に到着。重たい荷物を積んでいるわりには、意外とスイスイ進んでこれたように感じた。この旅の最終目標は、47の都道府県庁を自転車と一緒に写真に収めてくること。まずは最初の1枚の撮影だ。

都庁の本庁舎のビルは大きすぎて、かなり広角(35mmフィルム換算24mm相当)のレンズでもフレームに収まりきらず。東京都はとんでもない建物を建てたもんだと思った。

なお、都庁の展望台は入場無料。昼間は東京周辺が一望できるし、夜は夜景も綺麗でおすすめのスポットだ。

自転車を見てもらうには予約が必要!?

都庁の写真を撮ったあとは、都心の某スポーツサイクル専門店で修理の相談へ。
それと、底の柔らかい靴が良くなかったようで、いきなり足の裏が痛くなってしまったため、勢い余って、靴底がしっかりした自転車専用のビンディングシューズ(SPDシューズ)とビンディングペダル(SPDペダル)をセットで購入してしまった。

で、肝心の修理の方は、「予約が無いと無理」「型番が分かれば在庫があるかどうかは調べられる」という、これまた無情な回答。ボトムブラケット何て部品名は初めて知ったばかりで、型番なんか分かるはずもなかった。

ざっと眺めてもらった限りでは、どうやら緩んでガタついているとかいうレベルではなく、ボトムブラケットの中のボールベアリングが粉砕してしまっているというのが有力のよう。どうにか修理してもらえる方法はないかと相談するも、「今まで走れてたんですから何とかなりますよ」という店員さんの冷たい言葉が忘れられない。

仕方なく、購入したペダルだけ交換してもらい、ボトムブラケットは旅の途中で自分で修理する可能性も想定しつつ、専用工具を購入し、店を後にした。

現代東京の自転車屋が怖くなってトラウマとなった。

出直すか、強行するか

さらに東急ハンズに寄って工具を買い増ししたりしつつ、試しにボトムブラケットを自分で外してみようかと思ったが、固くて上手く外れず、ひとまず断念。その他、ちょこちょこ調子の悪かった箇所の微調整などをしているうちに、すっかり夜になってしまった。某サイクルショップや東急ハンズに寄っていた時間も含めると、約3時間のロス。

この時点で、「出直して旅を延期する」というのが正しい選択だと思えて仕方なかったが、ここで戻ったら次はいつ出発になるのやら。ただでさえ出発が遅れている状況だったし、何故だかどうしても引き返したくない気持ちが強かった。

「最悪自走できなくなったら、輪行バッグに入れて電車に乗って帰ろう」「旅の途中で部品を調達しよう」と考え、強行することに。

自転車でこんなに転んだのは、30年ぶりくらい

そんなこんなで、21時過ぎに新宿駅前を出発。すっかり夜になってしまったが、都心の街灯は比較的明るく、走行に支障はなかった。

それにしても、慣れないビンディングペダル(靴がクリートという金具でペダルにロックされる)をいきなり導入したのはまずかったようで、新宿から池袋までの間で何度も停車時に横転しアザだらけ。車体にも傷が。
荷物の重さ(約15.5kg)にも慣れていないから、そもそも気を付けないと倒れやすいのだが、さらに停車時にペダルのロックを上手く解除できずに、受け身も取れないまま立ちゴケするという無様な倒れ方を繰り返すのであった。

暗闇の埼玉県庁

いろんな意味で疲労が蓄積したこともあり、著しくペースダウン。結局、2つ目の目標地点、埼玉県庁に着いたのは0時。辺りは真っ暗で、埼玉県庁の本庁舎ってどれだ?と思いながら、それらしい門の前で撮影。

ちょうど車が通りかかった際のヘッドライトの明かりが補助光となってくれたものの、写真の写りが悪すぎて、埼玉県庁の職員の方々に申し訳ない気持ち。

大誤算の初日

せめて大宮までは行こうと、変な意地を張りつつ、0時40分に大宮駅前に到着。GPSの記録は、48.8km。まさか、100kmはおろか、50kmすら走れないまま終わるとは、想像もしていなかった。

駅前をうろうろしながら、漫画喫茶や安そうな宿を探す。カプセルホテルに個室の部屋もあり、疲れたのでそこに泊まることを決めつつ、夕食を取ることに。深夜帯は飲み屋かラーメン屋くらいしか空いておらず、ラーメンを食べた。疲れた身体に味が染み渡る。

ホテルにチェックインしたのは1時半過ぎだった。

GPSによる移動記録

より大きな地図で 1-1. 調布→新宿→大宮ルート を表示

  • 移動距離:48.8km (この遠征での総移動距離:48.8km)
  • 所用時間:7時間58分 (うち移動:4時間43分)
  • 平均速度:6.1km/h
  • 最標高:208m
  • 上昇距離累計:1827m*
  • 下降距離累計:1846m*

*上昇、下降の距離が多い原因は不明です。都内で歩道のスロープを何度も上り下りしているにしても、不思議です。高層建築物による電波障害?

※上記数値はGPSの記録によるもので、ある程度の誤差があると思われます。

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